おすすめ高配当ETF

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米国高配当ETFが注目される理由に、手数料の安さなどがある。
米国ETFはバラエティに富み、世界的に有名な銘柄も多い。チャレンジする際に知っておきたい特徴や選び方、おすすめ銘柄などを紹介します。

メリット1 低コストで運用できる

米国ETFはインデックス指数を対象としている。
経費率(信託報酬とほぼ同義)が安く設定されている。一般の投資信託の信託報酬に比べ、米国ETFの経費率は安い。

米国ETFの主なコストである経費率は、保有する期間中継続的に発生する。長期保有することを前提に米国ETFに投資するなら、経費率の低さは大きなメリットになる。

メリット2 リアルタイムで取引できる

米国ETFは、米国株式市場に上場する投資信託である。一般的なの投資信託との違いは、上場しているため、普通株と同じように価格の推移を見ながら株式市場で売買できることだ。

投資信託の取引価格は、1日1回夜に確定する基準価額が適用されるので、注文を出した時点では約定代金がいくらになるかわからない。よって、その場で約定価格を知りたい人にはETFはおすすめだ。

メリット3 リスクを分散できる

ETFは投資信託の一種である。投資信託は株価指数を構成する多くの銘柄でポートフォリオが組まれているため、1つの銘柄に投資する場合よりもリスクを分散できる。米国ETFの構成銘柄はさまざまなので、米国ETFを1本購入するだけで自動的に分散投資ができる。

投資の基本は分散投資。米国ETFは、専門的な知識がなくてもリスク分散投資ができる便利な商品なのだ。

米国の高配当ETFの特徴!

米国の高配当ETFの特徴とし、NYダウやS&P500などの指数に単純に連動するのではなく、高配当な銘柄を中心に組み入れられたものです。

株価にもよりますが、市場の配当利回り平均が約1.0%〜2%程度である中で、高配当ETFは3〜7%程度あるところが大きな特徴。

株式の利益には、株価の値上がり益を狙う「キャピタルゲイン」と、配当金をもらう「インカムゲイン」の2種類がありますが、高配当ETFは「インカムゲイン」に狙いを絞ったETFと言えます。

投資家の好みやスタンスによるので正解のない問いではありますが、株価の変動を読むのはプロでも難しい反面、配当金は企業の業績が大きく悪化しない限りは安定的に支払われるため収益の見込みが立てやすいです。米国株は日本株に比べて業績堅調な高配当銘柄が多いことからインカムゲイン狙いの投資に適しています。

おすすめ1 VYM

配当利回りが高い銘柄というのは概して不人気セクターで成長性が限られるケースが多いですよね。例えば、電力やガス、水道などの公益株、不動産などのREIT、石油などの資源株。

他方、VYMはセクター構成が米国市場全体に近いこともあり、高配当を享受しつつ成長性も取り込むことができるので、長期保有に向いているといえます。

主なデータは下記です。

TFの主なデータ

2021/01/31 現在

VYMベンチマーク
構成株式銘柄数410409
時価総額の中央値124.0 B124.0 B
収益成長率6.8 %6.8 %
株価収益率19.5 x19.5 x
株価純資産倍率2.3 x2.3 x
自己資本利益率17.7 %17.7 %
非米国株式0N/A
回転率 ( 回転率 2020/10/31 現在)11.1 %N/A

セクター別構成比率

2021/01/31現在

セクターVYMベンチマークバンガードETFとベンチマークの差
金融20.6 %20.8 %-0.2 %
ヘルスケア14.2 %14.2 %0.0 %
生活必需品13.1 %13.1 %0.0 %
資本財9.9 %9.9 %0.0 %
テクノロジー9.3 %9.3 %0.0 %
公益8.8 %8.8 %0.0 %
電気通信7.9 %7.9 %0.0 %
Energy6.3 %6.2 %0.1 %
一般消費財6.1 %6.0 %0.1 %
素材3.8 %3.8 %0.0 %
     0 %25 %100 %100 %

おすすめ2 SPYD

SPYDは、S&P 500の中のREITも含めた高配当80銘柄に定率(1.25%)を機械的に買い付けるもの。米国株が過去最高値圏にあるなか4%以上の配当利回りがあるので、最近注目の高配当ETFですね。
特徴は、株価が下落した銘柄を買うので”逆張り投資”することで高い配当金を維持しています。

また不動産や公益株の比率が高いことも特徴。なので、米国市場全体に連動するETFのVTIやVOOの補完として保有するという使い方ができますね。

組み入れ銘柄は下記です。

投資信託組入れ上位銘柄

名称数量ファンドの割合
STX:USシーゲイト・テクノロジー528.77 千37.54 百万1.41
HPE:USヒューレット・パッカード・エンタープライズ2.61 百万37.37 百万1.40
HBI:USヘインズブランズ2.04 百万36.69 百万1.38
SPG:USサイモン・プロパティー・グループ332.97 千36.62 百万1.37
HFC:USホーリーフロンティア1.09 百万36.41 百万1.37
FRT:USフェデラル・リアルティー・インベストメント・トラスト358.33 千36.37 百万1.36
COP:USコノコフィリップス743.06 千36.30 百万1.36
RF:USリージョンズ・ファイナンシャル1.79 百万36.23 百万1.36
XRX:USゼロックス・ホールディングス1.51 百万36.06 百万1.35
MPC:USマラソン・ペトロリアム694.99 千35.76 百万1.34

おすすめ3 HDV

DV(iシェアーズ・コア米国高配当ETF)はブラックロック社のETFの名称で、高配当で財務健全性の高い株式を集めた米国ETFです。

運用会社も「バンガード」「ステート・ステリート」に並ぶ超強力なブラックロック社であり、高配当ETF投資家では知らない人がいない人気のETFの1つです。

HDVの上位10中7銘柄が連続増配25年以上と圧倒的な安定感がある銘柄で構成されています。
そのため、配当金が下がりにくく、ディフェンシブ(景気の影響を受けにくい)というメリットが期待できます。

HDVの特徴ではエネルギー比率が高いことがあります。
アメリカvsロシアvsサウジアラビヤでの原油戦争などなど、エネルギー業界には大きなトピックスになっているのが2020年3月末です。

構成銘柄は下記です。

投資信託組入れ上位銘柄

数量ファンドの割合
XOM:USエクソンモービル12.81 百万666.77 百万11.22
T:USAT&T17.56 百万508.61 百万8.56
JNJ:USジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)2.59 百万427.41 百万7.19
CVX:USシェブロン4.09 百万381.21 百万6.42
VZ:USベライゾン・コミュニケーションズ6.30 百万341.05 百万5.74
PG:USプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)2.15 百万275.20 百万4.63
PFE:USファイザー7.52 百万260.93 百万4.39
CSCO:USCisco Systems Inc/Delaware5.08 百万236.45 百万3.98
KO:USコカ・コーラ4.43 百万222.73 百万3.75
MRK:USメルク2.76 百万204.59 百万3.44

まとめ

高配当ETFおすすめは、VYM、SPYD、HDVです

私がえらぶとすれば、VYMかなと思います。
しかし、今すぐに高配当金が欲しいということならば、SPYDというのも選択肢に入ってくるでしょうか。

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