最近日本株が絶好調で、30年ぶりの株価更新をしています。
気になる4.3倍ブルを解説します。
1. ブル4.3とは
ファンドの純資産総額に先物取引で4.3倍のレバレッジ(倍率)をかけたハイリスク・ハイリターンな商品「楽天日本株4.3倍ブル」
日本株が上がれば4.3倍の倍率で基準価額が上がり、下がれば4.3倍の倍率で基準価額が下がるように感じますが、そうではありません。
上昇局面と下落局面、また平行局面で値動きが大きく違ってきます。
2. 日本株に純資産の4.3倍のレバレッジをかけたアクティブファンド
※出所:楽天投信投資顧問
楽天日本株4.3倍ブルは、ベンチマーク無しのアクティブファンドになります。値動きが日本株式市場の4.3倍になることを目指して運用しています。
3. ブル型とベア型とは
ブル型と対極にベア型と呼ばれるものもあります。ブルは上昇局面に基準価額が上昇し、ベアはその逆で、下落局面で基準価格が上昇します。
アイカ名前の由来を見みましょう!
ブル型は雄牛がツノを突き上げるイメージ
株価があがれば利益が出るというイメージです。
ベア型は熊が拳を振り下げるイメージ
クマが攻撃するときに、手を振り下げるイメージです。
株価が下がれば利益が出ます。
株価が下落してどうして基準価額が上がるの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは信用取引による「売り」から入るためです。
4. ブルチャート.ベアチャート
ブル
ベアチャート
日本株好調のためブルチャートが絶好調なのは一目瞭然ですね!
5.株式市場上昇局面と下落局面
株式市場上昇局面
基準価額を100%からスタートしてみましょう。
株式市場が毎日2%上昇を続けたとして、10日経つと株式市場は120%の上昇になります。しかし、楽天日本株式4.3倍ブルは114.1%となり4.3倍以上の結果を出すことになります。
2日以上離れた日との比較では、必ずしも4.3倍程度とはなりません。
下落局面の場合はどうなるでしょうか。
株式市場が10日間2%ずつ下落したとします。すると株式市場は20%の下落となります。しかし、楽天日本株式4.3倍ブルは63.1%の下落となります。
この場合でも、2日以上離れた日との比較では、必ずしも4.3倍程度とはなりません。
株式市場が上下を繰り返した場合はどうなるか。
株式市場が上昇・下落を続けた場合、楽天日本株式4.3倍ブルは図のように基準価額が押し下げられることになります。
- 投資できる純資産が毎日変動するから
- 投資信託の基準価額には毎日運用する為の信託報酬が差し引かれる。
- 株式市場の値動きと、利用する株価指数先物の値動きとの差がある。
- 追加設定、解約に対応した株価指数先物取引の約定価格と終値の差がある。
- 株価指数先物の最低取引単位の影響。
6.投資する際は償還日に注意!繰り上げ償還リスク
楽天日本株4.3倍ブルでは注意する点があります。それは純資産の総額の4.3倍を投資する点です。純資産額が減ってしまえば、レバレッジをかけるパワーが弱くなります。
そうなると繰り上げ償還(設定された償還日より前に投資信託の運用が終わること)のリスクが出てきます。
7.楽天日本株4.3倍の買い時
日本の株式市場が上昇を続けるような局面を見極める必要があります。例えば、コロナショックで大きく値を下げ、底値と見て購入すると上手く上昇気流に乗れます。
また、株価が大きく上下を繰り返している時は、当日の株価が下がっている時に買い、翌日上昇している時に売る。デイトレードのような扱い方もできます。
8.楽天日本株4.3倍ブルの信託報酬比較
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
楽天日本株4.3倍ブル | 1.243% |
SBI 日本株4.3ブル | 0.968% |
楽天日本株トリプル・ブル | 1.023% |
信託報酬はかなり高めです。
9.最後に
- 楽天日本株4.3倍ブルは先物取引で純資産額以上の投資を行う。
- 大きな値動きが期待できる投資信託。
- ブルは市場価格だけでなく、先物取引・手数料などが加味されて値動きが大きく変わる。
- 上昇傾向を見極められたら、購入できる。
- 通常のインデックスファンドより大きなリターンが期待できる。
いずれにしてもブル4.3はギャンブルですね。
私も先日、購入しましたがいつ手放すか悩みどこです。
日経平均が、¥31,000を超えたら話そうかとも考えています。
皆さんの、意見もお聞きしたいです。
コメント