利確と損切

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利確と損切りのタイミングについて皆さんは、どのように考えてますでしょうか?

株式で利益を出すには、適切な損切が重要といいます。

「損切を制すものは、株式相場を制す」なんてことでしょうか。

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損切っていうのは、どうすればいいかわからないんだけど・・・

そもそも、損して売るっていうのができないんだよ。

わかる~上がると思って買った株が下がった時に、「そのうち上がる」と思ってずーと持ってちゃうよね。

そして・・・塩漬け・・・

いつか上がると思って、売れない株があるんだよ。

含み損が膨れ上がっちゃう。

損切をいつするかと、利確をいつするかは課題だね。

利確も難しいよね~「もっともっと上がるかも」って思っちゃう。

そうだね。難しい問題だけど、利確と損切について考えてみましょう!

 

利確と損切り

利確とは「利益確定売り」の略で、含み益が出ている状態の株式を売却し利益を確定させることをいい、「利食い」という言い方もあります。

損切りとは、含み損が出ている状態の株式を売却し損失を確定させることをいいます。

利確・利確で売り買いできれば最高ですが、そうはいきませんよね。

利確と損切りの難しいところは、いつそれを実行するのかというところです。
保有している株式が含み益を出している状態ですぐにその株式を売却し利確できるでしょうか。
おそらく、「まだ株価が上がるかもしれないから、今売ってしまうのはもったいない」と売却するのを躊躇してしまいますよね。

反対に株価が減少傾向にあり含み損が出ている状態の株式を保有している場合でも、「いずれ株価が上昇するかもしれないから、それまで保有し続けよう」と思って、損切りに踏み切ることがなかなかできないのではないでしょうか。

このような心の迷いにより、「あの時利確していればよかった」、「あの時損切りしておけば、こんなにも損失は膨らまなかったのに」という後悔が生まれてしまうのです。

株売買あるあるですね。

そのため、「30%以上含み益が生じたら利確する」、「10%以上含み損が生じたら損切りする」などのマイルールを決めている人もいます。

現役サラリーマンが株式投資で生涯賃金2億円を稼いだ!を書いた著者の弐億貯男(におく・ためお)さんは、損切・利確の独自ルールは決めていないようです。

弐億貯男(におく・ためお) とはユニークなハンドルネームですね。

ルールを決めていない理由としては、増収増益が続く優良企業の株式を割安なタイミングで購入できたとしても、株式市場全体の調整によって、一時的に株価が購入価格から10%下落したら、その銘柄に将来性があると思っていても、泣く泣く売却しなくてはならないからです。

「株価が10%下落したら損切り」というマニュアル的なルールを儲けたばかりに、結果的には適切ではない損切りになる場合が生じてしまいます。

ただし、「一度買った株式は損切りしなくてよいのか?」というと、そうではないようです。

株式を購入した会社が、業績見通しを下方修正した場合など、株式の購入時に期待していた成長シナリオの前提が崩れるような事態が起きた場合、即座に損切りするように徹底しているようです。

資金10万から始めたようですね。

 

利確と損切りの判断材料

何パーセントで利確・損切りをするというように一律にルールを決めてしまうのも一つのやり方だとは思いますが 弐億貯男(におく・ためお) さんのように独自のルールを決めるのもよいかと思います。

損益通算

株式投資による利益には約20%(実際には20.315%)の税金がかかります。

20.315%(所得税15.315%(注1)、住民税5%)

(注1)復興特別所得税(15%×2.1%=0.315%)を含む。


本当は確定申告により税金を納める必要があのですが、証券口座を「特定口座(源泉徴収あり)」にしていれば、確定申告をしなくても証券会社が売却益や配当金にかかる税金を源泉徴収してくれます。口座開設のと金は特定口座の開設をお勧めします。

源泉徴収の方法は、例えば100万円で購入した株式を110万円で売却した場合、110万円がそのまま証券口座に入金されるわけではなく、10万円の利益から2万円の税金が控除されますので、実際には108万円が証券口座に入金されます。

仮に、この利益が出た取引を行うより前(同一年内)に株式売買により10万円以上の損失を出していた場合、前回の10万円の損失と今回の10万円の利益が相殺され、利益が0円として税金が控除されないのです。いい制度ですね。

反対に先に利益が出ていて税金が徴収されていた場合、次の売却により損失が発生した場合は、税金が還付されますので安心です。

これが「損益通算」です。

譲渡損が出そうな場合、かつようできますね。


その他にも売却による利益・損失だけでなく、配当金による利益等も「特定口座(源泉徴収あり)」なら自動で損益通算してくれます。

高配当株投資好きにはもってこいですね!

これを覚えとくだけでも、損切への勇気が持てそうだね。

仮に同じ年に、利確による100万円の利益と損切りによる100万円の損失が発生した場合、トータルの利益としては利益と損失が相殺されて0円になります。

利確しかしていなければ100万円の利益なので約20万円の税金が取られてしまいますが、損切りにより利益が相殺されるため、税金がかからないということです。

 

譲渡損失の繰越控除制度

利益と損失は相殺することができるのは前述したとおりですが、損切りのみを行い損失だけが生じている場合、確定申告をおこなうことにより最大3年間損失を繰り越すことができるのです。

3年間の繰り越しは大きいですね!

仮に2021年に損失が100万円ありその年に利益が0円だった場合、確定申告により2021年の損失100万円を翌年に繰り越すことができます。

繰り越すことにより、2022年に利益が100万円発生した場合、繰り越した損失100万円と損益通算することができるため、節税対策になります。

損失の繰り越しは3年間しかできませんので、最後の年にまだ繰り越した損失が残っている場合は、含み益が発生している保有株式を利確することで、損失を無駄なく生かすことができるのです。

このように利確と損切りは、それぞれのバランスをとることも重要になってくるのです。

まとめ

株式は出口戦略が難しいとも言います。

利益確定売りも難しいが「頭と尻尾はくれてやれ」という株式相場格言があります。

この格言の意味するところは「頭と尻尾はそれぞれ天井、底値を確認するためのコストと考え、買い逃がし、売り逃しをしないために積極的に無視しましょう。」 ということです。

利確は、高望みをせずある程度のところで売るのがいいのでは容易のではないでしょうか。

わかっていてもなかなかできないですが・・・

損切は、 損益通算 と 繰越控除制度 を活用するのもいい方法ですね。

できれば損なんてしたくないですが、マイルールを決めて投資を楽しんでいきたいと思います。

含み損があると、気持ちもへこみますからね。損切して気分もすっきり忘れます。

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