米国株に投資しようとか、「VOO」「VTI」に投資しようか「S&P500」がいいか何が何だかわからないこともありますのよね。
今回は、投資信託とETFの違いについて解説していきます。
こないだ説明してもらった、「VOO」と「VTI」はETFだよね?
そうそう、ETFだよ!
ETFと投資信託の違いがよくわからないんだけど・・・
今回は、投資信託とETFの違いについて解説していくね。
「VOO」と「VTI」の違いは下の記事を参考にしてね!
ETFと投資信託の違い
ETFも投資信託もどちらも投資信託ですが、大きな違いは、上場しているか上場していないか(証券取引所を通じて取引するのかしないのか)の違いです。
ETFが上場しているので、株と同じように購入できます。
ETFは“上場”投資信託のため、株式と同様に証券会社を通じて証券取引所に買付や売却の注文を出します。
そのため、売買単位が決まっており、売買単位ごとで注文します。価格は株式同様に市場にてリアルタイムで値動きしており、注文方法は、指値注文と成行注文のどちらでも出すことができます。
運用の特徴は、指数(例:日経平均株価やTOPIXなど)に連動するように運用されていることです。
投資信託は上場しておらず、証券会社や銀行などの金融機関の窓口で購入します。投資信託は通常、注文を出した当日は売買金額(基準価額という)が公表されず、注文した翌営業日に公表されます(投資信託によっては、翌営業日ではない投資信託もあります。)。運用方法には、指数(例:日経平均株価やTOPIXなど)に連動することを目指しているパッシブ運用(インデックスファンド)と、パッシブ運用(アクティブファンド)を上回る成果を目指しているアクティブ運用があります。
取引場所の違い
ETFと投資信託は、まず取引を行う場所が違います。
ETFは上場しているため、市場を通して取引を行います。証券会社の口座を開設すれば、オンラインまたはオフラインで取引をすることができます。
それに対し投資信託は、運用会社が指定した金融機関でのみ取り扱っています。
購入したい投資信託商品を取り扱う証券会社または銀行を選ぶ必要があります。銀行や証券会社の窓口のほか、ネット証券やネット銀行を通じてオンラインで注文することも可能です。
売買する価格の違い
ETFはその銘柄が連動を目指す指標、例えば日経平均株価の市場での価格で購入することができます。市場は休場日以外は常に動いていますから、ETFの価格も常に動くことになります。
投資信託には「基準価額」というものがあります。基準価額とは、ファンドの運用会社により1日に1回算出されるものです(営業日)
売買手数料の違い
ETFと投資信託では、売買を行う際に必要な手数料が異なります。
ETFを売買する場合には、株式の売買時と同じ手数料が発生することになります。
売買手数料は証券会社ごとに異なります。
証券会社によっては、特定のETFの売買にかかる手数料が無料になる場合や、インターネット取引・電話取引などによって手数料が変動するケースがあります。
投資信託は、注文する際にそれぞれの金融機関が設定した販売手数料が必要です。投資信託を売却する時には、金融機関に支払う解約手数料のほか、信託財産留保額の支払が必要になることがあります。
信託報酬の金額の違い
資産運用を行う際にかかる手数料は「信託報酬」(または「運用管理費」)と呼ばれています。ETFと投資信託ではこの信託報酬が異なります。
ETFは前述のように指数に連動することを目指す金融商品です。そのため、運用側はどの銘柄を組み込むか検討したり、また投資対象を選定したりする手間が比較的小さく、信託報酬は投資信託に比べて低く設定されていることが一般的です。
投資信託では、投資の対象やスタイルによって信託報酬が異なり、残高に対する比率で明示されています。保有する残高が多いほど信託報酬の金額も高くなるため、特に長期にわたって保有することを考えている場合には注意するようにしましょう。
目安としては、年間1%の管理費は高いと思います。(個人的意見です)
還元される分配金や配当金の違い
ETFも投資信託も、分配金制度があります。
ETFの場合は、決算期間中に発生した利子、配当などの収益から、信託報酬など費用を除いた全額を投資家に直接分配します。1口当たりの分配金は毎年の決算によって決定されます。
投資信託の場合、分配金のあるタイプと分配金のないタイプがあります(国内投資信託の場合)。分配金があるタイプでは、毎月、または1年ごとなど定期的に支払われます。分配金がないタイプでは、解約するか売却するまで投資信託に再投資を行います。
分配金を自動再投資してもらえるのは、最大のメリットです。配当金に通常なら税金がかかりますが、税金を支払わずに再投資してもらえるからです。
ETFのメリットとデメリット
ETFのメリットとして、市場に上場しているので、市場の取引時間中であればリアルタイムで売買することができます。
ETFの投資対象である指数は、さまざまな銘柄が集まって構成されています。
日経平均株価に連動したETFであれば、日経平均株価の構成銘柄全体に投資をすることになりますし、個別株にだけ投資をする際よりもリスクを抑えることができ、分散投資につながります。
また、ETFは上場している指数に連動することを目指して運用されているため、値動きがわかりやすいです。
ETFは信託報酬が一般的な投資信託よりも低い傾向があり、また日本株式だけでなく米国株などの外国株式、商品、債券など、さまざまな指数に連動するものがあります。
選択肢が多いということもメリットであるといえるでしょう。
ETFのデメリットとしては、価格の乖離があること、自動積立投資が必ずしもできないこと、分配金が自動で再投資されないことが挙げられます。
ETFには、「市場価格」という上場株式としての価格と、「基準価額」という投資信託としての価格の2種類が存在します。ETFは市場で取引されるため、株式などと同じように購入したい人と売却したい人のバランスによって市場価格が決まります。この2つの価格が必ずしも一致しないということを頭に入れておきましょう。
ETFでは投資信託とちがって、基本的に利益は投資家に直接還元されます。自動積立投資を行いたい場合はご自身で再投資に回さなければなりません。
分配金の自動再投資されないことが、一番の違いではないかと思います。
投資信託のメリットとデメリット
投資信託のメリットには、まず少ない金額から始められることがあります。株式や債券投資にはまとまった資金が必要であることがひつようです。
証券会社にもよりますが、100円から購入することができます。
投資信託はプロが運用を行ってくれるので初心者でも始めやすいことも大きなメリットです。
小口の資金を集めて運用する投資信託では、さまざまな資産に分散投資を行います。これにより、1つの金融商品を購入したときに比べてリスクを軽減することにつながります。
投資信託のデメリットは、普通預金とはことなり元本保証がないこと、保有している間にかかるコスト(信託報酬)が高めであることが挙げられます。さらに為替レートが変動することによる「為替変動リスク」、債券などを発行する国・企業が財政難などの影響により、事前に設定した条件で利息や償還金を支払うことができなくなる「信用リスク」、金利の変動により債券の価格が変化する「金利変動リスク」もあるため、これらについて事前にしっかり理解しておくことが大切です。
まとめ
投資信託とETFの違いをみてきました。
まとめると
「ETF」
- 上場していて株と同じように購入
- 配当金が再投資できない
「投資信託」
- 購入金額が翌日に反映される
- 銘柄により配当金再投資が自動で行われる。
- 100円から購入可能(証券会社による)
投資初心者には、小額投資できる「投資信託が」おすすめです。
まず、小額投資してみて価格の上下(暴落等)になれることをお勧めします。
その後、徐々に金額を上げていくのもよいのではないでしょうか!
漫画でわかりやすい株式入門の本ご紹介します。
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