TOPIXってよく聞きますがどのようなものなのでしょうか?
日経平均との違いとか解説していきます。
TOPIXとは
Tokyo Stock Price Indexの略称で、東証株価指数のことで、東京証券取引所が1969年7月1日から公表している株価インデックスです。
東証一部上場全銘柄を対象に、日々計算し発表している株価指数で、東証第一部の毎日の時価総額(全上場株をある日の終値で評価したものの合計額)を基準日の時価総額で割って算出されます。
1968年1月4日の時価総額を100ポイントとし、現時点の時価総額がどのくらい増減したかを表す時価総額加重方式で算出している。 日経平均株価とならんで、日本経済の動向を表す重要な指数の1つとなっています。
日経225
日経225は日経平均株価の略称で、日本経済新聞社が発表する株価指数です。
東証一部上場銘柄のうち、日本株式市場を代表する225銘柄を対象としています。
1949年5月16日の単純平均株価176円21銭から算出され、対象銘柄の株価の合計を225で割った単純株価平均をベースに、株式分割等による株価変動を修正して株価の連続性を保っています(日経225=225銘柄の株価合計÷除数)。このように日経225のウェイトは、株価が高い銘柄ほどウェイトが高くなる株価平均型で算出されています。
TOPIX特徴
TOPIXの特徴のなかで注目したい点は以下の2つです。
- ・東証一部上場全銘柄が対象
- ・基準日と比較時の時価総額比較で値を計算している。
日経平均がわずか225銘柄を対象にしているのに対し、TOPIXは東証一部上場銘柄の全て対象としているのです。
また、株価の平均ではなく、時価総額合計を計算対象にしているため、時価総額の大きい銘柄の影響が大きくなります。
そのため、日経平均と比較したときにより全体相場の動きを反映しやすい、つまり「体感株価」に近いのはTOPIXなのかもしれません。
日経平均とTOPIXの違い
日経平均とTOPIXの特徴、違いの比較を表3にまとめました。
日経平均 | TOPIX | |
---|---|---|
対象銘柄 | 東証一部上場の代表的な225銘柄 | 東証一部上場の全銘柄 |
算出方法 | 株価の単純平均をベースに算出 | 東証第一部の時価総額を基準日の時価総額で割って算出 |
特徴 | 株価の高い銘柄の影響を受けやすい | 時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい |
全体相場の動きをより反映しており、体感株価に近いのはTOPIX、先物取引等により利用され、知名度が高いのは日経平均です。
TOPIXと日経225の構成銘柄数の違いは、ファンドを運用する側がインデックスファンドを実際に運用する際の運用のしやすさに影響を与えることです。
仮に、各指数の配分通りに組入れ銘柄を再現する場合、最小購入単元を100枚とすると、日経225は10億円以内で組成可能ですが、TOPIXでは400億円程も必要となるります。ファンドの規模がインデックスそのものを再現するのに必要な最低時価総額を著しく下回っている場合は、インデックスに連動することが難しくなる。従って、投資家が具体的なインデックスファンドを選ぶ際にはファンド規模に注意すべきということになります。
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