超初心者でも投資しやすい!「AGG」【米国総合債券ファンド】

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株式投資を行っている人の中には、債権に興味を持っている人も多いのではないでしょうか?

よく、ポートフォリオの内訳の中に債権を入れた方がいいって聞くけど、何を組み入れればいいかわからないんだよね。

債権っていってもたくさんあるからね。

今回は債権ETFの「AGG」について解説するね。

AGGはどのようなファンド

AGGはアメリカの有名なファンドであり、正式名称は「iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF」です。

  • 2003年に作られた米国の優良債券ファンド
  • 世界最大の資産運用会社であるブラックロックが運用
  • 運用総額が8兆円以上と圧倒的な規模

AGGの値動き

  • 2003年:102ドル
  • 2021年:118ドル
  • 18年間の値動き:+約15.6%
参考:楽天証券

基準価額だけでは、大きく増えているようには見えません。

ですが、AGGは債券ファンドのため、利息が付きます。

利息を含めたAGGの値動き

  • 2003年:10,000ドル
  • 2020年:20,344ドル
  • 18年間の値動き:+約103%

利息を再投資した場合の年利は4.0%前後で、順調に値上がりしていることが分かります。

そして、注目個所は”群の安定感”です。

債券は株式より値動きが小さいため、リスクが少ない資産です。

リーマンショックのような金融危機が起こった場合、VTIのような株式ファンドとAGGのような債券ファンドとでは、値動きの差が明らかに違います。リーマンショック時の値動きの比較

  • VTI(株式):50%ほど下落
  • AGG(債券):5%ほど下落

値動きが株式と比較してかなり小さく、金融危機に強いと言えますね。

下落率が低いから、株式投資に比べて初心者向きってことね!

資産が50%も減っちゃったら、安心して寝てられないしね。

 

ファンド概要

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(iShares Core Total US Bond Market ETF)はBarclays Capital U.S. Aggregate Bond Indexで表わされるトータルの米国投資適格債券市場のパフォーマンスに連動する投資成果を目指すファンド。同指数は米国で公募発行される投資適格の米国国債、投資適格の社債、モーゲージ・パス・スルー証券及び資産担保証券など米国の投資適格債券市場のパフォーマンスを反映する。同指数の構成銘柄は満期まで少なくとも1年間を持つ必要がある。同ファンドは一般的に約90%の総資産を、同指数で表わされた債券、及び同指数の構成銘柄に実質的に類似したエクスポージャーを提供する証券への投資を通じて、同指数のパフォーマンスを追跡しようとする。

AGGの投資先は?

AGGの成績が優秀である大きな理由の1つが、7,000本以上の優良債券に分散投資しているからです。

いろいろなおかずが付いたお弁当パックと考えるとわかりやすいでしょう。

組入上位銘柄

2021年02月28日更新

銘柄種別比率%
1BLACKROCK CASH FUNDS: INSTITUTIONAL;SL AGENCY8.23
2FEDERAL NATIONAL MORTGAGE ASSOCIATION TBA1.13
3FANNIE MAE 01-AUG-50 CA65980.80
4FEDERAL NATIONAL MORTGAGE ASSOCIATION TBA0.77
5FANNIE MAE 01-DEC-46 MA28330.62
参考:楽天証券

AGGに安定感があるのは、分散投資はもちろんのこと債券に投資しているからです。

債券とは簡単に言うと借金のことで、発行体により国債、社債と名称が変わります。

発行体が企業の場合、投資家が会社に貸すお金が「社債」であり、その借用書が「債券」であると理解しましょう。

投資した企業が潰れない限り、投資家は「元本と利子」を得ることができます。

さらにAGGの投資先は、格付けが最高ランクであるAAA(トリプルエー)の発行体が、全体の約68%以上を占めています。

AGGは「潰れない可能性が非常に高い発行体の債権」に投資しているのです。

最高レベルの格付けAAAが、実際のところどれくらい凄いのかわからない人もいるでしょう。

発行体が潰れることをデフォルトと言いますが、格付け会社のムーディーズによると、1990年から2015年の間にデフォルトしたAAAの債券はなんと0.00%です。

AGGの安定感は、

  •  発行体の倒産に怯える必要がない
  •  年間2.5~3.0%程度の利息をずっと得られる

つぶれるリスクがないのはすごいね。

参考までに、2021年1月現在での分配金利回りは約2.1%となっています。

また、7,000本以上に分散投資しているのにもかかわらず、経費率はわずか0.04%と圧倒的に安いです。

AGGのリスク

手堅い値動きをするAGGですが、投資にあたっては当然リスクがあります。

債券に投資する際、確認しておくべき投資リスクは次の通りです。

確認しておくべき投資リスク

 倒産リスク

AGGの場合、7,000本以上も格付けの高い債券に分散投資しているため、倒産リスクはほとんどない。 

価格変動リスク

金利の上下によって価格は変動するため、元本は保証できない。

 

 為替リスク

日本からAGGに投資する場合ドル建のため、為替リスクがある。

これらのリスクにおいて、皆さんがAGGに投資する際に一番考慮すべきは為替リスクです。

では、為替変動によって実際に評価額がどのように変わるのか見てみましょう。為替変動とAGGの評価額価格

  • 1ドル110円から80円になる(円高)→ 円換算の評価額は30円下落
  • 1ドル80円から110円になる(円安)→ 円換算の評価額は30円上昇

AGGに投資する場合、くれぐれも為替リスクを取りすぎないよう気をつけてください。

特に、「AGGは安定してる!利息もたくさんもらえる!」と、リスク許容度を超えて投資しないように気をつけましょう。

まとめ

今回、債権ETF「AGG」についてご説明しました。

ポートフォリオの一つに組み入れを検討してみてもよろしいのではないでしょうか。

安定した値動きと、安定した配当金は魅力ですね。

 

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