SPYD 米国高配当ETFを選ぶ理由

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米国S&P500指数構成銘柄のうち、高配当利回り上位80銘柄に投資する上場投資信託(ETF)

 

主な特徴

S&P500の中で高配当株80銘柄に投資するETFです。
S&P500の高配当指数の値動きに、経費控除前ベースで、概ね連動する投資成果を追求します。コアとなる資産クラスに対して幅広い分散投資を可能にするポートフォリオ構築ツールであり、低コスト・コアSPDR®ポートフォリオETFシリーズの一つです。高水準の配当収入および元本成長の機会を追求する低コストETFです。

S&P500の高配当上位80銘柄に投資のため、リバランスで株価高騰のため配当利回りが下がってしまった銘柄は、組み込み時の配当利回りが上位でも、外されてしまいます。
個人で高配当株を行っている人は、購入時価格で高配当利率で、含み益が出ていれば問題なく保有していると思いますが、このETFでは除外してしまします。

 

SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(SPYD)の詳細

上場市場NYSEアーカ取引所(NYSE Arca)
コードSPYD
ベンチマークS&P 500® 高配当指数
設定日2015年10月21日
信託報酬年0.07%(税別)
純資産総額23億米ドル
出来高(平均)1,386万株
売買単位1株
最低購入単価4,296円
決算日年4回(3月、6月、9月、12月)
管理会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ (SSgA)

利回り指標 2021年02月22日現在

30日SEC利回り30日SEC利回り(Unsubsidized)ファンドの配当利回りインデックスの配当利回り
4.19%4.39%4.34%

現金保有額 2021年02月22日現在

現金保有額
$8,406,474.80(米)

運用実績

気になる運用実績は、コロナの影響で直近1年間はマイナスです。
5年実績で見ると8%と高配当投資としては申し分ありません。

  • 設定日: 2015年10月21日

2021年01月31日現在1ヵ月当四半期来年初来1年間3年間5年間10年間設定来2015年10月21日-10%-5%0%5%10%15%基準価額S&P 500 High Dividend Index

セクター構成比率

SPYDの組み入れ銘柄のセクター構成です。

セクター保有比率
金融26.96%
不動産16.65%
エネルギー11.62%
公共事業10.21%
情報技術9.66%
コミュニケーション・サービス7.44%
素材6.93%
生活必需品4.38%
一般消費財・サービス3.84%
ヘルスケア2.31%

高配当がゆえに、不動産・金融などのセクター比率が高く、テック企業などの割合が少なくなる傾向があります

GAFAといったIT企業は成長再投資するため株主還元は低い傾向あります。

 

組入れ銘柄は高利回りの不動産、株式

SPYDの組入れ銘柄はS&P 500の中でも特に配当利回りの高い企業を抽出して構成されています。

ちょっと極端な表現ですが、米国の大企業の中から高配当な銘柄の株を上から順に買った集合体、SPYDとはそういったものだと理解すれば投資初心者の方でもイメージがつくんじゃないかと思います。

VYM、HDVもコンセプトはほぼ同じですが、より利回りを重視したものがSPYDです。

 

まとめ

・S&P 500の配当利回り上位80銘柄にほぼ等しい割合で投資する。
・不動産セクターの割合が多めで、知名度の高くない銘柄への投資割合が大きい。

【メリット】
1.配当利回りは4%台半ばで、高配当株式ETFのなかでも最高水準
2.経費率も0.07%と低く、高い配当利回りと低コストを両立
3.定期的な銘柄入れ替えがあり、減配リスクも軽減される
4.過去30年近くの歴史でみて、S&P 500を上回るパフォーマンス

【デメリット】
1.セクターの偏りが大きくなりがちで、米国株投資家にも人気の「優良銘柄」は少なめ
2.特定の銘柄・セクターが低迷し続けると、リターンに悪影響を及ぼす
3.歴史が浅いETFであり、増配率は未知数。

SPYDの最大のメリットは、配当利回りの高さに尽きます。

それまで米国高配当株式の定番と言えばVYMでしたが、VYMには配当利回りが2%台前半の銘柄も多く含まれています。

SPYDのETFも、一長一短・特徴があります。そして、購入タイミング次第でいかようにでも活かせる投資対象ばかりです。

そして、市場環境・セクター循環によって、ETFの優劣・リターンを得る難易度も期間ごとに差異も生じます。

高配当株投資や配当金生活を実践するうえで一番怖いのが減配です。特にSPYDは高配当の銘柄ばかりを集めていて、より心配な面はありますが、そもそもS&P 500に名を連ねる企業ではありますし、配当利回りが低くなった銘柄はリバランスで外れるので、減配リスクも軽減できます。

リスクはありますが、それを勘案しても「米国株への高配当株投資、配当金生活をするならこれ1本でいいんじゃない?」とさえ思えるような素晴らしいETFです。

高配当は魅力だけれど、やっぱりリスクを低減したい。「優良銘柄」をメインに投資したい投資家さんにおすすめなのが、VYMです。配当利回りは3%程度ですが、増配率の高さが魅力的です!

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