貸株(かしかぶ)ってなに?

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貸株(かしかぶ)ってたまに聞くけど、どんなのでしょうか?
得なの?損なの?
そんな、「貸株」に関し解説していきます。

貸株(かしかぶ)サービスとは

貸株というのは、投資家さんが保有している株を証券会社が一時的に借りて、その代わりに貸株金利を支払いするサービスです。

金利は銘柄ごとに証券会社が定め、高いものだと年利10%以上の銘柄もあります。

簡単に言うと、株のレンタル料がもらえると言うことです。

例えば、金利1.0%銘柄を200万円貸出した場合、1年間で……

200万円×金利1.0%=20,000円の貸株金利収入をGET
楽天証券

「貸株」は保有する現物株を証券会社に貸すことで、「貸株料(貸株金利)」がもらえるお得なサービスですね!

貸株(かしかぶ)のメリット・デメリット

メリット

貸し出した株式は貸株市場で証券会社から機関投資家に貸し出され、そこで得た金利が貸株料として個人投資家に支払われるので、個人投資家にとってはほぼノーリスクで利益が得られるお得なサービスです。

●お持ちの株式を、貸株に出すと、貸株金利が得られます。
●貸株中の銘柄もいつでも売却可能です。普通に売り注文を入れるだけです。

デメリット

貸株をすると株の名義が貸出先に移るため、株を貸し出した状態で権利確定日を迎えると、配当や株主優待がもらえないことだ。株主総会の議決権もなくなるので、株主総会に出席してお土産物をもらったりすることもできない点です。

●貸株をしたままだと、配当金や株主優待が得られません。ただし、以下の方法をとれば、貸株をしながら、配当金や株主優待も得られます。
 →「株主優待・予想有配優先」を選択して貸株を行えば、権利確定日だけ、自動的に貸株が皆さまに返却されますので、優待・配当金を得られます。
●継続保有特典つきの株主優待銘柄を長期保有している場合、その銘柄は貸株をしない方が無難です。「株主優待・予想有配優先」で貸株をしていても、継続保有特典が失われる可能性があるからです。ただし、継続保有特典ありの銘柄を200株以上保有している場合は、100株だけ貸し出さずに、残りを貸株に出すことを検討すべきです。

 

貸株サービスの落とし穴

貸株サービスを利用している間に受け取る配当金は、配当金ではなく「配当金相当額」として受け取ること、そして配当金相当額は配当所得ではなく雑所得として総合課税がなされてしまうということです。

どのような時に手取り額が減ってしまうのか?

例えば次のようなケースを考えてみましょう。

・A社株(時価1,000万円、税引き前年間配当金30万円)につき貸株サービス利用
・貸株金利は年利0.3%で変動がないものとする
・雑所得にかかる税率は所得税20.42%、住民税10%とする
・配当金の税金は源泉徴収のみで完了させるものとする
・配当金相当額は、配当金から所得税源泉徴収税率15.315%を控除した残額とする

この条件で、もし貸株サービスを利用しないと、手取り額は次のようになります。
・配当金:30万円
・源泉徴収税率:20.315%(30万円×20.315%=60,945円)
・手取り額:300,000-60,945=239,055円

一方、貸株サービスを利用した場合は、次のようになります。
・配当金相当額:30万円-(30万円×15.315%)=254,055円
・貸株金利:1,000万円×0.3%=30,000円
・税引き前手取り額合計:254,055円+30,000円=284,055円
・所得税・住民税:(254,055+30,000)×(20.42%+10%)=85,216円
・手取り額:284,055円-85,216円=198,839円

この場合、4万216円も手取り額が減少してしまいます。
このように、貸株サービスを利用することで、配当金相当額が雑所得として扱われるため、損をしてしまう場合があるのです。

さらに、配当金相当額は、株式の譲渡損との損益通算をして税額を減少させることができませんので、その点もデメリットとなります。

松井証券の貸株サービスの特徴

◆松井証券◆  

貸株サービスの仕組み

仕組み
松井証券

貸株サービスの具体的なスペックは、こちらの表の通りです。

松井証券の貸株サービスのスペック
最低金利(年利)0.2%
最高金利(年利)上限なし
対象銘柄指定なし
(2018年10月時点では約1,000銘柄)
利用条件貸株口座を開設
対象銘柄・金利の更新週1回
松井証券

松井証券の貸株サービスでは、あらかじめ権利の取得方法を設定することで、当社に貸し出している株式の株主優待や配当金を受け取ることができます。権利確定日でも松井証券に株式を貸し続けることで、株主優待や配当金よりも貸株金利を優先して受け取る設定も可能です。

  • ※証券口座と同時に貸株口座を開設された場合は、権利取得設定に関して「権利取得優先」があらかじめ設定されています。権利取得設定は貸株口座開設後も変更できます。

 

まとめ

貸株サービスの、メリット・デメリットをを見ていくと、長期保有の株を持っている場合はメリットが大きいかと思います。

また、税金面でも検討が必要ですね。

私も松井証券で、塩漬けの株があるので、貸株を検討したいと思います。

配当金なしで、塩漬け株なんかは貸株のメリットありますね。

みなさまもご検討してみてはいかがでしょうか。

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